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18mの実物大ガンダム!あんな大きなものどこでつくったの?

2017年 3月 3日
バンダイ

実はタイでつくられていた!

2009年に初登場し、今なおお台場に立ち長年私たちを楽しませてくれている18mの実物大ガンダム立像。『機動戦士ガンダム』といえば原作のアニメもガンプラも日本製というイメージですが、18mの実物大ガンダム立像の造形はなんとタイでおこなわれていたのです!
なぜ海外で造形をすることになったのか、ガンダム立像の建造を担当した乃村工藝社の川原さんに聞いてみました。
「日本国内で設計をしたあと、原型とFRP(※注1)に成形する作業をタイでやりました。コスト的な問題もあるんですが、当時の日本国内の造形屋さんには18メートルもある立像のパーツを作れるところが少なかった。日本国内だと原型も発泡スチロールの削り出しが多くて、それではパーツのエッジが出ないという問題点もありました。
そこで、富士急ハイランドさんで使われたガンダムが実はタイで作ったものだったんですね。このタイの工場がすごく大きいんですよ。ガンダム1機分のパーツを横に並べられる大きさがあった。それに彼らの技術の高さもわかっていたし、当時は現地に日本人の責任者の方もいたんですね。またその人がものすごいガンダムファンだったものですから、彼がいるなら大丈夫だろうということでお任せできたのは大きかったですね。」(乃村工藝社 川原さん)
工場の広さの問題とは思いつきませんでしたが、確かにあれだけの大きさになると作業をするにも広大なスペースが必要になります。さて、日本国内に運び込まれたパーツ類を仕上げ、塗装を経て、いよいよガンダム立像へと組み上げていく作業に入ります。ここではどんな苦労があったのでしょうか?

実物大ガンダム立像は巨大な彫刻!?

「このガンダムの立像、18メートルもあるのですが、ある種『巨大な彫刻』という意識で作り始めました。粘土で作る彫刻の場合、木で作ったりする「芯棒」があるのですが、この芯棒に粘土を盛り付けていくんです。ガンダム立像もその作り方に近いですね。まず鉄骨で芯棒にあたるものを作って、そこに粘土のかわりにFRP製のパーツを付けていって人型のフォルムにしていく。私は学生時代に彫刻をやっていたものですから、その経験が役に立ちました。」(乃村工藝社 川原さん)

注目はガンダムのヒザ!“鳥足”に秘密アリ

「そして、ガンダム立像を横から見るとわかると思うのですが、いわゆる「鳥足立ち」になっているんですよ。つまり、ひざが逆関節の方向に曲がっている状態です。バランスのいい立像というのは、逆関節の「鳥足立ち」の方が奇麗なんです。この一見すると不自然なひざの曲がり方ですが、実はこっちの方がバランスを保てるし、立ち姿も美しくなります。この法則はガンプラでも同じで、意外とひざ関節が反りますから、ぜひ試してみてください。」(乃村工藝社 川原さん)
ひざが逆関節になってるなんて・・・意識しないとわからないポイント!

首の動きを再現するのは一苦労・・・

「ただ、彫刻的な考え方ではあったのですが『やっぱりどこか動かしたい』という話は出てきました。首を左右に振るというのは初期段階から設計に入れてたんですけど、やっぱりそれだけでは足りない、驚きが欲しいということになった。顔が上を向くというのは、実はかなりあとになって決まったんですよ。上下の可動を実現させるために、構造的にもスペース的にもやりくりするのが大変だった。ガンダムの後頭部ってかなり張り出した形だから、胴体にぶつかるんですよ。だから胴体部分に隙間を作って、そこに後頭部が入り込むようになっています。それと、首もとの黄色い部分、えりのように出ているところもぶつかるので、左右に切り欠きを作って頭部が当たらないように工夫しました。こういったトラブルは1/30スケールの模型を作って検証していたので、事前に把握できたことでもありますね。」(乃村工藝社 川原さん)
※注1 FRP:繊維強化プラスチック(Fiber-Reinforced Plastics)のこと。ガラスなどの繊維素材をプラスチックに入れて強度を増した素材。クルマのバンパーやお風呂の浴槽など、多くの製品に使われている。
タイからはじまり、この細部にまでこだわって造られたガンダム立像の展示はいよいよ3月5日(日)まで。細部のパーツやその迫力、ぜひ最後に間近で見てみてくださいね!

©創通・サンライズ

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